織物の生地の厚さと糸の関係
織物を一つ作るときに1番目に考える事って何でしょうか。
柄ではありません!配色でもありません!
それは基礎になる織物の厚さ、糸の太さです。
織物の基礎になる縦糸の本数、太さによって織物の厚さや密度、さらには柄の曲線の滑らかさなどが決まります。
縦糸はこんな感じです❗️
厚さについて
厚さは、基礎の部分が最も重要で、縦糸が少なすぎると薄くなりすぎるのと、丸い柄とかだとガタガタの丸になったりします。
うちでは縦糸は夏物は2400本、秋、冬物は4800本にしています。
糸の詰まり具合が全然違います❗️触ったらもっとわかりますよ😃
上の写真が4800本。下の写真が2400です❗️
写真では違いがあまりわからないですけど💦
柄のは糸の一本一本の上がりがドットみたいな感じでできています。
大きいドットだと粗くなってしまい、小さいドットのほうがより鮮明になる感じです。
当然、本数が多いほうが縦糸の量、つまり絹の量が多くなりますので値段が上がってしまいます。
さらに縦糸がなくなりまた新しい縦糸に変える時や縦糸の色自体を変える時などは縦糸を一本ずつ新しい縦糸を今ある縦糸に結んで変えます。
これをタテツギというのですが
当然縦糸の数が多いほうが大変になります😢
例えば一回2400本ので作った織機を4800に増やす事は出来なくはないけど大変です❗️
そもそも全てを変えていかなくてはならなくなるのです。
最初の織機作りの時に全てを決めてしまって後は変えないのがほとんどでしょう💦
糸の太さ
糸っていっぱい種類あるんですよ👍
糸は主に太さを考えます。
うちが使っている糸の太さは21中(なか)、28中、31中という言い方であります。
21が細く、31が太いです⭐️
あまり詳しくはないのですが絹糸は繭から出来ます。
その繭から取れる糸の太さみたいです❗️
実際織ってる人しかわからないくらいの差になりますが糸の太さは職人にはかなり関係あります❗️
まず、糸が太いと切れにくいという利点があります。
しかし切れた時に糸切れのキズがかなり目立ちやすくもなります^_^💦
縦糸は羽二重といって2本の糸で1本にして織るやり方を採用していて、
羽二重のほうが織物が滑らかになるらしいです。
さらに2本で1本になるので片一方が切れてもキズが目立ちにくいという利点があります。
ただあくまで縦糸の太さは織物を販売してる方でもなかなかわからないくらいの誤差で、究極まで織物に詳しくないと多分別にどっちでもいいと言わ
ミリ以下の細さである糸なので実際に結んだりしていないと実感できないレベルで、下手したら糸に太さがあるなんか知らなかったという人もいると思います❗️
まとめ
織物は縦糸と横糸で作られるのでその縦糸は重要なポイントになります👍
暑さや柄の鮮明さなどに重要な役割を担っているなんか職人くらいしか考えてないのかな❓
と思うくらいマイナーな話しですが重要です😁
織物は模様や縫取りと見た目の派手な方を重要視されますがあくまで着心地や使い心地は基礎で決まるのです❗️