売れる配色と売れない配色❗️
配色一つで織物の雰囲気は変わります。
ですから製作者としては配色は命です❗️
今回は配色の考え方、やり方について説明していきます👍
考え方について
配色を考えるのは基本織屋です❗️❗️
お客様からの配色の指定は別料金になります。
織る身からすると配色の指定は入れミスが完全にできなくなる分プレッシャーになるのです。
配色を考える上でまず使用用途を加味しなくてはいけません。
私の織物はジャンルが法衣金襴になりますので、お寺やお坊さんが使います。
イメージとして厳しそうな感じしますよね❓
なんとなく蛍光色とか派手な色や配色は売れません。
品格があり厳かで尚且つ他にはない物と毎回言われます。
ただ、配色は人によって好き嫌いがかなりでるので一概に良し悪しは言えないですが。。
なので一般的にある着物の帯や小物はまた違う考え方で配色してると思います❗️
今回は法衣金襴で説明していきます👍
配色を考える順番は
1.縦糸
2.横糸
3.抜き糸
の順番になります。
例えばこれは鳳凰の例です。
縦糸は白、横糸は白茶です❗️
(白茶とは卵色みたいな感じです^ - ^)
横糸の色を加味して鳳凰の大きさのバランスと配色のバランスを考えて配色しています。
派手な色は小さい木の花に入れて、目立ちすぎないようにしているのがポイントです。
特に配色で
悪い例は横糸と同じような色を入れて柄がうまく見えないなど同系色ばかりいれたりすると柄がはっきりわからなくなります!
ただ、金は例外で、どんな時にも入れたら喜んでもらえます。
参考までに私の配色手順例
私はまず大きい縫取りは出来るだけ暗めの色で配色、
小さい部分に派手な色を入れていきます。
上の写真のような鳳凰の場合、
尻尾、羽根が大きいのでまずその2つの配色を決め、
そこから尻尾と羽根に合う胴体を配色します。
顔と首は白と金と決めているので白と金を入れます。
全部で4匹ずついるので全ての鳥が配色が被らないようにします。
さらに全体を見て浮いた色はないか、色が被ってないかを見て微調整して決めます。
こういう配色例もあります。
上記2種類の写真は違う配色になりますが、横糸の色や鳳凰以外の縫取りとのバランスを考えています。
特に横糸が1枚目は薄い色ですが
2枚目は濃い色になりますので、
気持ち鳳凰は2枚目のほうが明るい配色にしています。
これを同じ柄で配色変えたら全く違う物みたいに見えます。
逆にこういうのもあります、
こういう柄は紋がメインになりますので紋が際立つ配色をしています。
各家庭に家紋はあると思います。やっぱり家紋は1番の顔になりますから際立つようにしたら喜んでもらえるのです。
さらに金を使うことによってより特別感を出しています。
こういう紋は基本は金で織ります👍
要望があれば銀かプラチナなど、とりあえず特別感は出すのを心がけています^ - ^
まとめ
結局配色はセンスになります❗️
私が良くてもお客様がダメならそれは商品としてはダメになります💦
しかし、例として配色しとかないとイメージじゃ伝わらないので主観で経験から売れそうな配色を考えていかなければなりません❗️
織物は絵や写真と同じで色味一つで違う顔がみえてきます😃
そこが1番面白いところでこだわるべき部分なのだと思います👍
織物にすると思ってた色合いが違う事も多々あり、絵を見た時に頭の中で織物に変換して考えて売れる配色をするのも技術の一つになります❗️
売れる売れないは使用用途をきちんと理解するのと買われるお客様の年齢なども考慮してウケのいい配色、ウケの悪い配色を覚えていくとある程度配色はできるようになります。
織物にかかわらず、配色が必要な仕事の方は是非参考にしてみて下さい👍