西陣織職人ブログ

西陣織職人してます。織物屋として10代目になりました!手織物を世界に広めようと思っていろいろアップしていきます。 ジャンルは金襴で主に袈裟などで使われる生地等を製造しています

伝統産業の西陣織ってどんな業界?

西陣織ってそもそもどんな業界だと思いますか?

西陣織にはいくつか種類もあり、私は法衣金襴がメインになります。

法衣金襴とは主にお坊さんが着る袈裟などで

お寺などに行かれた時本堂にある金色の使ってる織物ならだいたい当てはまります👍

一般的には販売はされていないのでお寺やお坊さんと関わらない限りは見ることはないとおもいます(^ ^)

一般向けではやはり着物の帯やネクタイが有名で、またうちとは違う技術になります!

 

一つの織物から袈裟や帯、着物など様々な最終形になるまでどんな業種の人がいてどんな役割をしていると思います?

 

目立つのは販売店、織物職人あたりが思いつくと思います。

私の思いつく限りでは(抜けてたらすいません)

糸、整型、染め、箔、張り、紋、絵描き、織、仕立て、カケツギ、シミ落とし、仲買い、販売

思いつく限りでこれくらいはあります(^^)

ちなみうちは上記では織になります。

そして仲買いに販売しています。

 

上記の職種については次回以降説明します!

ですが私は専門ではないのでわかる範囲で軽くしか説明できませんけど😣

 

一つの織物をつくるのにこれだけの職種に職人がいます。

そして京都は分業制だったので他業種のことはわからないです(・∀・)

 

しかし今では大っきいところでは会社である程度できるところもあります!

実際どの業種がなくなっても西陣は成り立たなくなるので対策してるって事です^ ^

しかしかなり大変な事で、他業種を取り入れるのは膨大な時間とコストがかかり、私のとこはできていません(◞‸◟)

 

さらに織物でなくても機械の部品や修理の人もいて、今うちに直しにきて頂いてる方は75歳以上だと思います。

皆さん業界を思いなんとか守ろうと責任感でやって下さっています!

そもそもなぜ西陣で今仕事をするのか?

という事を良く聞かれます。

 

京都の上京区は土地も高く、広いスペースもないので実際織物をやる上ではコストがかかりすぎるのです。。

しかし西陣という地域は織物への理解が広く、

様々な利点もあるのです。

 

1.騒音問題

機械はもちろん、手織りの物でもかなり音がします。

普通の住宅地ならすぐクレームがくるレベルですが西陣では窓を開けていてもクレームは来ません!

さらに夕方18時以降は音出しダメ!

など他地域で仕事すると騒音対策がかなり大変です。

 

2.他業種が近い

やはり西陣は昔から織物技術がさかんであり

織屋の立場でいうと他業種が近くにあると便利です😊

 

他業種が遠いとそれだけ仕事の手を止めてる時間が長くなるのでロスになります❗️

なので西陣織への理解が深い西陣で仕事をしています。

 

西陣織のいいところはライバル企業間でも仲がいい事です。

仕事なので注文の取り合いにはなります、

本来敵対視してもおかしくない状況ですが皆さん西陣織の発展と存続

という大きい目標があり、全ての業種が助け合いながら一つの商品を作っています❗️

こういった助け合いながら存続をかけてしていくなかなか珍しい業界が西陣であり、人情味がたり素敵な業界です😃